あふれる舞人生

あふれる舞人生

効果を発揮し

本来、霊力というのは呪いなどの怪奇障害に対して、抵抗力として働くものなのじゃ。無論完璧に防げるものでは無いが、それでも霊力が高ければ高い程、そうした障害に対する耐性が強い事に代わりはない。つまり本来ならばお主のように霊力の高い者は時間的猶予がもっとあって然るべきなのじゃ。じゃが、その呪いは本来抵抗力となる筈のお主の霊力を逆に利用して効力を増しておる。故に霊力が強ければ強い程供給されるエネルギーが多くなってしまう為、本来とは逆のてしまっておるのじゃよ改善失眠。おまけに本来抵抗力に割り当てられるはずの霊力が呪いに吸われる分少なくなるわけじゃから、更にその効果は著明。故に呪いの強力化と抵抗力の低下というダブル効果でお主の余命は極端に短くなっとるというわけじゃよ」
 なるほど、俺は小さく頷いた。要するに霊力が強い者ぼど呪いが強力になり、死ぬのもまた早くなると言うわけか。まさに一石二鳥って感じだ。なんて洗礼された恐ろしい呪いなのだろう。あの一つ目妖怪の野郎はあんな知能低そうな形をしていた割に、呪いに相当精通した頭の切れる奴だったというわけだ。
「いや、そうとも限らんのじゃ……」
 得心する俺にたまもは渋い顔で異議を唱えると、どっかりと椅子の背に凭れかかった微量元素
「実はこの呪い、複雑な術式プログラムを組み込み高度化している割に殺傷能力自体は然程でもないのじゃ。それにこれだけ複雑な構造の呪いとなると初期起動はもちろん発動を維持するだけでも相当量のエネルギーが必要になる。相手の霊力にそれら全てを依存するというのは余りにも無謀なんじゃよ。何せ皆が皆、強力な霊力を持っているとは限らん。はっきり言ってここまで複雑だと、少し霊感が強い程度では発動に漕ぎ着けんし、発動したとしても相手が並みの霊媒師レベルでは殺害に至るまでの効果は得られんじゃろう。つまり手間のわりに高確率で不発に終わってしまうっちゅう代物じゃ。こんな欠陥品とも言える非効率的な術式をわざわざ呪術精通者が好き好んで使うとも思えんのじゃよ」
「なるほど」と俺はとりあえず相槌を打つ精子健康